趣味展

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[風を感じ、ときを想う日記](930)11/2

趣味展


 「趣味展」というのをやっているというので覗いてみた。市内在住の高齢者が趣味で取り組んでいる作品の展覧会である。仲間と話題を共有するのが主な目的だが、作品そのものへの興味も十分に持ち合わせてのことである。


 会場には244点の作品が並べられていた。そのうち、この町内の人の作品は、仲間の作品4点を含めて20点だった。仲間の4点は、油彩画2、彫刻1、それに刺繍が1である。いずれも、趣味の域を超えた立派な作品だった。


 それにしても、趣味の種類の多さにはあらためて驚かされた。絵、書、写真、彫刻、陶芸、木工芸、編物、刺繍そしてパッチワークなどきわめて多彩である。絵だけでみても、水彩画、油彩画、墨絵、鉛筆画、パステル画、切り絵、ちぎり絵、版画、押絵、ぬり絵などさらに細分化される。


 これらそれぞれに教室があり、指導者がいるのだろうか。それも地域毎に分かれ、膨大な数の高齢者が真剣に取り組んでいるのかもしれない。なにか、とてもほほえましく思われる反面、その努力がもったいないような気もしてくる。


 それでも、高齢者がこれだけ真剣に趣味と向き合い、健康増進と頭の体操に取り組んでいるとしたら、結果的に社会にとっても大きなプラスとなるはずである。こうした発表の場が与えられたことで、その活動がいっそう加速されるとしたら大変喜ばしいことである。