一月の風

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[風を感じ、ときを想う日記](778)1/15
一月の風

 今月の「ゆうゆう通信」には、巻頭の挨拶として次のような小文を載せた。

 ・・・明けて今年は酉年。酉という字は、口の細い酒つぼをイメージしたもので、酒にまつわる言葉に用いられます。酉の由来は、果実が極限まで熟し、酒気の溢れだす直前の状態にあることを表したものです。「とり」は「とりこむ」に通じ、語源が物事の頂点にまで極まった状態を指すことから、酉のつく年は商売繁盛に繋がるといわれています。

 一方、酉年のキャラクターは鶏です。日本で鶏卵を食べるようになったのは江戸時代前半、そして鶏肉は江戸時代の中期といわれています。なんでも、無精卵は孵化しないので、それを食べても「動物の殺生」には当たらないと解釈したのが始まりだそうです。

 酉(とり)の縁起と鶏(トリ)のパワーを借りて、今年も大いに羽ばたきましょう。・・・

 ところで、日本では、雄鶏をオンドリ、雌鶏をメンドリと、雌雄の呼び方が他の生き物とは違っている。私の知る限り、英語では雌雄で全く違う呼び方をしている。雄鶏はcockまたはrooster、雌鶏はhenと呼ぶ。総称はfowlまたはchickenというが、雛鶏や鶏肉をchickenと呼ぶ以外、両性をまとめて呼ぶことは少ないようだ。牛と羊も、このように呼び分けているようだが、その他の例は私のメモ帳にはない。鶏は、それだけ身近な生き物ということだろうか。