竿燈が初登場

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[風を感じ、ときを想う日記](758)8/1
竿燈が初登場

 土用丑の日に当たる7月最後の土曜日の夜、「藤沢宿・遊行の盆」という盆踊大会を見物に行った。「盆踊りのふるさと」を自認する藤沢が、全国の有名盆踊りグループを招いて3日間にわたって繰り広げる大イベントである。

 盆踊りは、時宗の開祖である一遍上人鎌倉時代に広めた“踊り念仏”に由来するといわれている。その時宗(じしゅう)の総本山が、藤沢市にある清浄光寺、通称遊行寺(ゆぎょうじ)である。

 例年、日本三大盆踊りといわれる阿波おどり、西馬音内(にしもない)盆踊り、それに郡上おどりが勢ぞろいする。ただ、阿波踊りは、徳島からではなく高円寺の朱雀連が招かれている。昨年は、ゲストとして八尾のおわら風の盆も加わっていたが、今年はそれに代わって秋田の夜竿燈が招かれていた。

 長い竹竿に、直角にクロスする枝が9本、それに灯りのついた提灯が6個ずつぶら下がっている。ただし、提灯の数は、上2段目と最下段は4個、最上段は2個で合計は46個となる。稲穂に似せた50キロものその竿を、「指し手」と呼ばれる屈強の男子が縦に持ち上げ、お囃子に合わせて妙技を披露する。

 今回はわずか3基だったが、それでも夏の夜空を華やかに彩り、珍しがる市民たちを存分に楽しませてくれた。それにしても、これだけの人出がありながら、テロの心配がないというのはなんと素晴らしいことだろう。