私のゆうゆうクラブ

イメージ 1

[風を感じ、ときを想う日記](504)4/23
私のゆうゆうクラブ

 私の町内には、ゆうゆうクラブという名の高齢者の会がある。現在の会員はちょうど50名、町内に住む60歳以上の希望者でつくる親睦組織である。

 この会では、会員はもとより地域のためのいろいろな事業を展開している。地域の奉仕活動としては、公園の清掃、子供たちとのラジオ体操、そして各種地域行事のお手伝いなどである。会員のためには、旅行やいろいろな趣味のサークルが用意されている。そのうち、もっとも参加者が多く、目を見張るほど活発なのがグラウンドゴルフのサークルである。

 その、ゆうゆうクラブの年次総会が、町内の集会所で開かれた。型どおりの総会議事のあと、食事会と余興が行われた。余興は、セミプロバンドの応援による全員の合唱、会長手作りのクイズ、そして豪華景品のかかったビンゴなどである。食事には、昼間といえどもたっぷりとアルコールが添えられた。

 ドーナツ型だった私の世間を、アンパン型に変えてくれたのがこの会のグラウンドゴルフである。そのアンパンのあんこが、アズキから危うくいちごジャムに変わろうとしたのが、いちご狩りを兼ねた初詣ツアーのときだった。

 「まだ若いのに、あんな年寄りのクラブになんか入れるわけがない」と肩ひじを張っていたのがうそのようだ。あれから1年、いまではまわりはみな感謝したい仲間たちばかり、寝るとき足を向ける方向を探すのに苦労している。