ふる里のかおり

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[風を感じ、ときを想う日記](441)5/23
ふる里のかおり

 先日の土曜日、ふる里の在京町人会が東京・麹町で開かれた。私のふる里は、いまは合併して一つの町になっているが、かつては四つの町が並立していた。そんなことから、在京町人会はいまも合併前の町単位に活動している。今回は、元隣町の人たちの集まりだったので、私はゲストとして参加した。

 ふる里からは、町長、議会議長、役場の支所長らが駆けつけてくれた。在京の人たちも多数参加し、久しぶりにふる里のかおりにしっかりと接することができた。わがふる里の、旧4町の人口は、最盛期には合計で6万人を大きく超えていた。しかし、いまは2万人を切るところまで落ち込んでいる。

 現町長は、町の活性化のため年間交流人口100万人を目標に活動している。その中核事業の一つが、2008年から始まった体験型修学旅行の受け入れである。民家に3~4人ずつ分かれて宿泊し、その家の家業も体験してもらう。

 今年は、関係者の努力が実って、青森、埼玉、神奈川、岐阜、滋賀、京都、奈良、大阪、の各県から20校・3,500人が訪れる予定だという。受け入れ側の民間家庭は、200戸が準備を整え待っているそうだ。

 やってくる子どもたちの大半は都会の子供たちであろう。その子たちに、ふる里の本当のかおりがどんなものか、存分に味わってもらいたい。そのかおりを通して、わがふる里の理解者が一人でも増えればこれにすぐる喜びはない。