あの紅梅が満開に・・

[風を感じ、ときを想う日記](1228)1/13

あの紅梅が満開に・・

 

 このところ、寒気と暖気が交互にやってくる。一昨日は、北風が吹き荒れ気温はうんと低かった。しかし、その翌日である昨日は暖かく穏やかな日和だった。そういえば、正月三が日に出会ったあの紅梅は、いま見ごろを迎えているのではなかろうか。コタツに縮こまってテレビなど見ている場合ではなさそうだ。せっかくの好天なのだから、とにかくあの花の様子を見にいくことにしよう。

 

 県立スポーツセンターの敷地に一歩足を踏み入れるや、あの紅梅の様子はすぐにわかった。期待どおり満開だった。このあたりは自然のまま、人の手のまったく入っていないゾーンなので、枝は茂り上に向かって伸び放題となっている。そこに、びっしりと満開になった紅色の花がついている。この周りの空間は、夕日でも差し込んであかね色に染まっているようにさえ見える。

 

 あれこれとカメラを向けていると、通りがかりの人もスマホでその美しい姿をなぞり始めた。「こんな素晴らしい花の横を、なんの感動もなく通り過ぎるのは、いかにももったいないですよね」などと声をかけてみた。

 

 この日は、単に温かいだけでなく空気も透き通っていた。北西の方角には丹沢の山々が、そしてさらにその左、西の方角には雪を被った富士山が青空を背にくっきりと浮かび上がっていた。いま真上にあるお日様が、実際に西の空に傾く頃、この辺りの空気はさらに赤みを増すのではないだろうか。