薬の数が合わない

[風を感じ、ときを想う日記](1225)12/30

薬の数が合わない

 

 この年になると、飲む薬はいやが上にも多くなる。完治が難しく、薬に支えてもらっていないと生き延びていけない状態になっているからだ。結局、薬は年齢とともに増えることはあっても、減ることなど考えられないというわけだ。

 

 その慢性的な服薬の一つが残り少なくなってきた。私の抱えている慢性病の一つは、朝1錠と、朝晩各1錠ずつ、その2種類を4週間分ずつ処方してもらっている。12月上旬に処方してもらったその薬のうち、“朝晩各1錠”の方があと2日分しか残っていないことに気がついた。これでは年を越せない。

 

 もともと、薬局で受けとったときに少なかったのかもしれない。なんせ、朝晩各1錠×28日分=56錠もの数なので、処方する方も受けとる側もきちんと確認し切れていなかったきらいがある。それとも、当方が、その一部をなにかの理由で紛失したかもしれない。そしていま一つ、歌舞伎町ではやりの“overdose”の可能性もないわけではないが、これだけは自信を持って否定することができる。

 

 ほとんどは逆のケースだが、同じようなことはどこにでもある。実家で一人暮らしだった生前の母も、帰省してみると飲み忘れの薬を山のように積んでいた。

 

 営業最終日、処方してもらった薬局に相談に出向いた。同種の在庫を調べてもらった結果、数の不一致からどうやら先方のミスだったらしいということになった。不足分を補充してもらい、年は安心して越せることになった。

 

[追伸]

  散歩していたら、正月休みに入った自動車学校の車が、あまりにもきれいに並んでいたので思わずシャッターを切った。