年賀状づくり

[風を感じ、ときを想う日記](1222)12/21

年賀状づくり

 

 今年も年賀状づくりに精を出した。まずは、裏面をパソコンできれいにデザインする。文字だけでは味気ないので、辰年にちなんだ図柄も織り込む。表面の宛先は、住所氏名を確認し、喪中などの特殊要件も考慮して整理し直す。ハガキの仕上げはプリンターで一気に印刷する。パソコンを使い始めた頃に比べ、プリントの速度は格段に上がり、仕上がりも期待以上にきれいである。

 

 それにしても、ハガキの数は大きく減った。最盛期の3分の1以下、100枚少々にとどまった。年賀状の性格から、宛先は目上の人が過半を占め、当方より先に旅立たれる方が多いためだ。加えて、通信手段の多様化で、“年賀状”そのものが少数派になりつつあることだ。現に、手紙が減っているので、来年秋あたりから切手代を大幅に値上げするとの発表があったばかりだ。

 

 人と人との幅広い交流は、社会の発展にとって必須条件である。しかし、直接の交流には限界がある。平素のご無沙汰を補うには、年賀状がもっとも貴重な手段といえよう。長い年月をかけて磨き上げられたこの習慣は文化そのものである。時代がどんなに変わろうとも、人と人の縁はこれからも大切にしていかなければならない。所詮、人は一人では生きてはいけないのだから。

 

  最後に、全数に添え書きを記入して仕上げとした。これは、以前からぜひ実行したかったことだ。これも大切な文化的作業の一つだからである。