白露

[風を感じ、ときを想う日記](1207)9/8

白露

 

 今日、9月8日と秋分前日までの半月間は、二十四節気では白露(はくろ)と呼ばれている。暑さがおさまり、夜間は大気が冷えてきて草花には朝露がつきだすころになったわけだ。季節の変わり目で、明日9月9日は重陽節句、11日は二百二十日、18日は敬老の日、そして20日は彼岸の入りと賑やかに続く。

 

 本来なら、夜間になると気温がぐんと下がり、その冷気で大気中の水蒸気が水滴となって草などの表面にくっつきだすころである。ところが、今年は30度をはるかに超える日が続き、明日からもまたしばらくはその酷暑がつづくようだ。たまたま今日は台風13号に襲われ、夜露どころか大雨になるようだが・・。

 

 そういえば、白露をどう読むだろうと戸惑ってしまう人がいるかもしれない。たしかに、単に草に夜露がついて白く輝いている場合は「しらつゆ」と読むはずである。焼酎の銘柄も白露を「しらつゆ」と読ませているときく。

 

 一方、古い記憶では、ソ連のある地方を白露(はくろ)と呼んでいたような気がする。あらためて調べてみたら、いまのベラルーシを漢字表記するときそう記述していたようだ。いま注目されているウクライナの北隣にある国で、ロシアがウクライナの首都キーウに侵攻したとき拠点としていたところである。

 

 いずれにしても、今本土を直撃しようとしている台風がなるべく穏やかに通過してくれて、代わりにさわやかな季節がやってくることを期待したい。