新しい炊飯器

[風を感じ、ときを想う日記](1200)7/31

新しい炊飯器

 

 いままで使っていた炊飯器がうまく作動しなくなった。スイッチが入らなくなったのだ。長い間使ってきたものなので愛着はあったが、今更修理に出しても仕方ないと思い、買い物のついでに新しい製品を買ってきた。

 

 店にはいろいろな品が並べられていた。下は単にご飯が炊けるだけのものから、上はいろいろな機能のついたこりに凝ったものまで、陳列棚はまさに百花繚乱の様相を呈していた。結局よくわからないまま、ご飯が炊けるということについてはたいして違いはないだろうと思い、“普及品の上”あたりの製品に決めた。決め手は、“日本製”というただその一点だった。

 

 その晩、早速新しい炊飯器でご飯を炊いてみた。びっくりした。所詮、“ご飯はご飯だろう”と思っていたのが、炊きあがったものは見た目からしていままでとはまったく違う印象だった。口に入れてみてさらに驚いた。異次元のご飯だった。米は、一応それなりのレベルのものを用意しているが、炊きあがったご飯は外食ではまず出会うことのないハイレベルな出来映えだった。

 

 それにしても、炊飯器は結構長い間使えるものだ。最初に買ったのは、東芝の伝説になっているあの白い電気釜である。ずいぶん長い間使った記憶がある。次に買ったのは三菱製だった。そして、3代目と、4代目にあたる今回の製品はマホービンメーカーの製品である。夕飯がまたいっそう待ち遠しくなった。