フキノトウ

風を感じ、ときを想う日記(1172)2/19

フキノトウ

 

 グラウンド・ゴルフの仲間からフキノトウをいただいた。郊外へ出かけたとき、畦道で摘んできたのだそうだ。早速、家内に調理してもらうことにした。メニューをどうするか、ああでもないこうでもないと話し合った末、せっかくなので長く楽しみたいとして「フキノトウ味噌」にすることにした。

 

 調理方法は、次のように試みた。まず、きれいに洗って2分間茹で、それを2分間水にさらす。水気を切ってみじん切りにし、中火で炒める。調味料として、白味噌、みりん、砂糖、それに一味唐辛子をそれぞれ適量加える。水分を飛ばすためもう一度中火で炒め、器に盛ってできあがりとなる。

 

 夕食はおかずを減らして、フキノトウ味噌の存在感を高めるよう配慮した。ちょうど、北国の新しいお米を買ってきたばかりだったので、ご飯中心の食事を楽しむことにした。普段は健康のことを考え、栄養バランスに重点を置いたメニューにしているが、この日ばかりはわがままメニューに徹することにした。

 

 湯気の立つ白米にフキノトウ味噌を載せて一気にかき込めば、あの強い香りとともに忘れていた“昭和の贅沢”がふつふつとよみがえってくる。健康の源は食事と運動のはずだが、こうしてささやかに羽目を外してみるのも心の健康に効果的かもしれない。まして、旬の食べ物は長生きのもとといわれている。フキノトウは、心だけでなく身体にも大きな効用が期待できるのではなかろうか。