ドヨウ○○の日

[風を感じ、ときを想う日記](1199)7/30

ドヨウ○○の日

 

 ここ一週間ばかり、“土用・丑の日にウナギを食べよう”というキャンペーンが、私たちの棲む俗世間で大々的に繰り広げられてきた。ところが、その前日にあたる昨日の土曜日になったら、突如“29日はニクの日だから肉をしっかり食べよう”といいだした。土曜日は肉、日曜日はウナギ、といわれる方はやりくりに大わらわである。もちろん食べる方も、食の偏りが少々心配になってくる。

 

 業者がそこまでやるなら、翌31日は“サイ・菜の日”として“野菜もしっかり食べよう”とそちらの方にも力を入れるべきだろう。売る側にも、消費者の健康に留意するくらいの心がけはあってしかるべきである。折しも、あと1カ月も経てば本物の野菜の日、“8月31日・ヤサイの日”がやってくるのだから。

 

 ところで、私の所属するゴルフ場では、年一回にかぎり、昼食を値段に関係なく無料でプレゼントしてくれる。会員の誕生日祝いという名目である。対象者は、このときとばかり、なるべく高額な料理を選んでいた。それがうな重に集中したことはいうまでもない。ところが、最近では、ほとんどの人が普段注文しているものよりちょっぴり値段の張る程度の料理に移っている。平素の願望と現実とのギャップがそれを助長しているようである。

 

 わが家の土用丑の日の夕食が、そのゴルフ場と同じような傾向をたどり、落ち着くところへ落ち着いてきたことはいうまでもない。

 

注)写真3枚目の花火の画面は、7月29日のテレビ東京の画面から。