関東は梅雨明け?


[風を感じ、ときを想う日記](1197)7/9

関東は梅雨明け?

 

 このところ、九州と中国地方は、集中豪雨によって大変な被害を受けている。その一方、関東南部は梅雨とはいいがたい天候が続いている。「逆くの字」に曲がっている日本列島に対し、いまの梅雨前線は九州を起点に北東に向かって「くの字」型に曲がっている。このため、九州と本州日本海側は大きな影響を受けている反面、前線から一番遠い関東南部は空梅雨の様相を呈している。

 

 参考までに、梅雨入りとされている6月8日以降、今日7月9日までの32日間の横浜市の降雨実績を調べてみた。この間、多少なりとも雨の降った日は7日間しかないが、そのうち終日雨だったのはたったの1日だけだった。さらに今後一週間の予報はすべて晴れである。このデータを見る限り、もう梅雨明けではないだろうか。それどころか、梅雨はなかったと考えるべきかもしれない。

 

 近年の、関東地方の梅雨の状況を調べてみたら、その期間が一番短かったのは5年前の2018年だった。6月6日に梅雨入りし、23日後の6月29日にはもう梅雨明けしたことになっている。農業用水は足りたのだろうか、飲料用の水は大丈夫だったのだろうか。5年も経つと、思い出すことさえできない。

 

 梅雨前線は、通常なら初夏には沖縄付近に現われ、徐々に北上して夏休みに入る頃津軽海峡の手前で消える。それが、今年は一気に関東を飛び越えた格好である。もしダムの水が十分なら、もうUターンなどしないでもらいたいものだ。