ジャズの女王

[風を感じ、ときを想う日記](1158)12/9

ジャズの女王

 

 12月8日の日経新聞の夕刊に、東京で秋吉敏子のコンサートがあったという記事が載っていた。びっくりした。エッ、まだ活躍していたのだ!・・と。実は、ニューヨーク同時テロの直前、現地で彼女のライブを見に行ったのだ。まずは、その時の私自身の記録を紹介してみよう。(エッセー37号「NYのお宝」)

 

 ・・・ニューヨークへ行ったらぜひジャズを聞きにいきたい。それもライブで。2001年6月下旬、私たち夫婦はニューヨークを観光で訪れた。オプショナルッアーにはもちろんそのようなメニューも用意されていたが、既製品に飛びつく気はなかった。さいわい、滞在していたホテルの向かい側にニューヨーク市観光案内所というのがあった。日本語での相談は無理だったが、秋吉敏子のライブがバードランドというライブハウスで行われているということだけは理解できた。さっそく、公衆電話からの予約に挑戦した。

 

 秋吉敏子は手を痛めているとかで、ピアノは弾かず指揮に専念していた。それでも、全米トップクラスのオーケストラの演奏はさすがだった。旅の疲れと時差ぼけで眠気が襲ってくるのもものともせずとことん聞き入ってしまった。・・・

 

 あと数日で93歳になるはずだ。NYで生演奏に接してから21年。お元気というだけでびっくりなのに、ピアニストの現役とは・・。これからもお元気にご活躍いただきたい。お嬢様の“Monday満ちる”さんとともに。