ブラヴォー

[風を感じ、ときを想う日記](1155)12/2

ブラヴォー

 

 今朝は、普段よりちょっぴり早起きした。「どうせだめだろう」と思いながらも、サッカーワールドカップの様子を見たかったためだ。終了直前だったが、なんと日本が2-1で勝っていた。「まさか」とにわかには信じられなかった。「もう少しだ、頑張れ!」と心の中で叫んでいるうちに試合はめでたく終わった。

 

 試合後のインタビューで、長友佑都が「あれ、やっていいですか。小さい声で言うんで」と前置きして、「ブラヴォー!」と3回叫んだ。中年に差しかかった彼の、茶目っ気たっぷりの雄姿だった。しかし、あれを聞いて、寝起きにもかかわらずジンとくるものがあった。あの雄叫びには言いしれぬ迫力があった。

 

 そのかけ声、横文字ではBRAVOと書くので、カタカナではブラヴォーとなる。このかけ声は16世紀末から17世紀初めごろイタリアのフィレンツェで生まれたのだそうだ。「よくやった」、「素晴らしかった」、あるいは「見事だった」と、演技や競技の終了後にそれを称える言葉だそうだ。

 

 もとは、クラシック音楽やオペラの演奏会の場で、観客から発せられる感嘆詞だそうだ。称える相手の人数や性別によって語尾が微妙に替えられる。男性一人の場合はBRAVO、女性一人のときはBRAVA、男性複数または男女混合のときはBRAVI、そして女性だけ複数のときはBRAVEとなる。

 

 一生に一度でいいから、“ブラヴォー”のかけ声をかけられてみたいものだ。