ポップ・ミュージック・ショー

[風を感じ、ときを想う日記](1152)11/13

ポップ・ミュージック・ショー

 

 地元バンドによるポップミュージックショーに、抽選で招待するという小さな案内が市の広報紙に載っていた。場所は、ふじさわ宿交流館という市営の観光案内所に併設された多目的ホールである。だいぶ前のことだったので忘れるところだったが、昨日の午後、遊行寺の近くまでそれを見に出かけていった。

 

 小さなホールだが、定員をさらに半分近くまで絞り込んでいたので、入場者は全部で50名ほどだった。出演者は、女性2人を含む5人編成のバンドだった。全員が地元のアマチュアグループだという。

 

 演目は、昭和に流行った内外のポップミュージックだった。途中15分程度の休憩を挟んで約2時間、懐かしのミュージックをたっぷりと聴かせてくれた。最近の歌にはまったく興味がないが、あの頃の音楽は体に染み込んでおり無意識のうちに反応してしまう。無料招待ということなので、本当にアマチュアかもしれないが、客を楽しませる技術と心がけはまさしくプロ並みであった。

 

 客のほとんどは高齢者だったが、出演者との距離は近く、みんなの気持ちは一つになって盛り上がっていた。ただ一つ残念だったのは、幕に代わって透明のカーテンが常時下ろされ、舞台と客席は完全に遮断されていたことだ。

 

 コロナ時代のやむを得ない措置だろうが、目の前に見えるのはリモートのスクリーンかあるいは水族館の水槽ではないかと錯覚しそうな環境だった。

 

 注)会場の写真は休憩中のもの。撮影禁止のため、演奏中は控えた。