九月の風

[風を感じ、ときを想う日記](1137)9/9

九月の風

 

 今月の「ゆうゆう通信」には、巻頭の挨拶として次のような小文を載せた。

 

 ・・・これからが旬の秋ナスにはこんな諺があります。「秋ナスは嫁に食わすな」。秋ナスはおいしすぎるのでとやっかんでみたり、体が冷えると心配してみたり、種が少ないので子供ができにくくなると縁起をかついでみたりと、嫁姑間の複雑な関係を云い表わしています。

 

 そのナスは、焼く、煮る、揚げるなど、どのように調理しても美味しくいただけます。とくに、油との相性はすばらしく、和洋いずれの料理にも格別の力を発揮します。秋ナスは、夏ばての回復、生活習慣病の予防と改善、がんの予防と抑制、そして炎症や痛みの抑制にも大きな効果があるといわれています。これからは、どんどん出回ってくるはずです。

 

 そんな安くて美味しい秋ナスを、家族みんなでしっかりと楽しみたいですね。・・・

 

 今日9月9日は重陽節句にあたる。中国では、奇数はおめでたい数字とされ、9はその最大のものである。それが二つも重なった9月9日は、一年で最もおめでたい日とされているわけだ。おまけに明日10日は旧暦の8月15日、月の一番美しい中秋の名月である。

 

 これだけいいことが重なるのだから、今夜あたり家族全員でナス料理のパーティーでも開いてみてはどうだろう。きっとみんなに幸運が巡ってくるはずだ。