セミしぐれ

[風を感じ、ときを想う日記](1129)8/2

セミしぐれ

 

 変異型の梅雨が明け、本格的な夏が到来してからというもの、最高気温は毎日のように更新されている。今日の最高は、熊谷の41度と予報されていた。こんなに暑くなったら、汗をかく“力仕事”は朝のうちに済ませておかなければならない。かくして、朝ドラが終わるやいなやウォーキングへとでかけていった。

 

 そうだ、たまにはセミの写真を撮ってみよう。そう考えて、木がたくさん植えられている石原谷公園へと足を向けた。樹木におおわれたそこは、まさにセミしぐれの真っただ中にあった。ミンミンゼミ、アブラゼミ、そして関東でもすっかりおなじみとなったクマゼミまでが合唱の競演を繰り広げていた。

 

 早速カメラを上に向けて彼らの姿を探した。しかし、どこにもその姿を見つけることはできなかった。子供のころあれだけ上手に捕まえていたのに、その姿さえ捉えることができない。セミがうまく隠れているのか、逆光がそれを遮るためか、あるいはそこまで視力が落ちてしまったのだろうか。結局、セミの写真は諦めて、緑の深まった木々の様子をカメラに収めてくることにした。

 

 それにしても、帰りの道は暑かった。自宅から公園までは、風に向かって南下していったが、帰途は追い風となりしかも直射日光を背中いっぱいに浴びることになった。汗をあまりかかないようにと選んだルートも、したたり落ちるほどの汗まみれの散歩コースとなってしまった。