新春二日目の風景

f:id:yf-fujiwara:20210102151120j:plain

f:id:yf-fujiwara:20210102151224j:plain

f:id:yf-fujiwara:20210102151430j:plain
[風を感じ、ときを想う日記](1007)1/2

新春二日目の風景

 

 例年なら、今日は一族全員がわが家に集まっているはずだった。しかし、このような状況ではそんなわがままはいっていられない。それぞれの家族が、それぞれの自宅で正月休みを静かに楽しむしかない。わが家でも、二人だけで箱根駅伝をテレビで応援するのが精一杯だった。考えてみれば半世紀ぶりのことだ。

 

 今日も朝から雲一つない晴天に恵まれた。家にじっとしていても仕方ないので、とにかく散歩に出かけることにした。駅伝のテレビ中継には、大勢の人が沿道で応援している様子が写っていた。しかし、見に来るな!といっているのだから、他の人がそうだからといってわざわざ出かけることもないだろう。

 

 そうだ、あそこのお宅ではもう梅が咲いているかもしれない。例年一番先に花が見られるお宅である。とにかくあそこへ行ってみよう。やはり、真っ白い花が数輪陽光に輝いていた。「すみません。梅の花を写させてください」。「中へどうぞ!」といわれたが、遠慮してフェンスの外からシャッターを切った。

 

 その先の自動車学校は、今日はさすがにお休みのようだった。同じ形の自動車およそ50台が、行儀よく一列に並べて止められていた。見慣れた風景とはまた違う壮観な眺めだった。その自動車学校に植えられている河津桜に花が付いていた。たった一輪だが、春間近を感じさせる貴重な存在に思えた。

 

 冬はこれからが本番。それでも、お日様は日一日と近づいてきているようだ。