[風を感じ、ときを想う日記](1002)12/16
十二月の風
今月の「ゆうゆう通信」には、巻頭の挨拶として次のような小文を載せた。
・・・今年は、東京オリンピックへの期待に始まり、コロナウイルスに打ちのめされた年でした。さいわい、近隣でコロナの被害に遭われた方はいなかったようでご同慶の至りです。
この9ヵ月くらい、どこにも出かけられなかったという人も多かったと思います。その反面、巣ごもり生活で家の中はすっかり片づいたのではないでしょうか。そういえば、粗大ゴミの日になると、玄関先には毎回古い道具類が山のように積み上げられていました。
今年は、たいていの人が家族や親しい人にも会えないまま年を越すことになりそうです。そして、まだまだ外出には大きな制約を受けることになるでしょう。今年は、せめて年賀状くらい、手間をかけ願いを込めて念入りに書き上げてみてはどうでしょう。・・・
伝えられるところによると、今年はやはり年賀状の効用が見直されているときく。お互いコロナに注意しようといった文言はもちろん、アマビエなど疫病に立ち向かう妖怪の挿絵にも人気があるようだ。
古い毛筆を探し出し、一枚一枚丁寧に書いてみてはどうだろう。そのうえ、アマビエの手作りの版画でも捺してあったらもっと喜ばれるかもしれない。