七月の風

 

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[風を感じ、ときを想う日記](974)7/13

七月の風


 今月の「ゆうゆう通信」には、巻頭の挨拶として次のような小文を載せた。

 

 ・・・お盆が近づくとともに、ハス(蓮)の開花の便りが聞かれるようになってきました。

 

 ハスは、泥の中から生じ、清浄な美しい花を咲かせることから、仏の智慧や慈悲を象徴していると考えられてきました。そんな由来からか、如来像の台座はハスの花をかたどった蓮華座であり、お寺の仏前には常花と呼ばれる金色の木製の蓮華が置かれています。

 

 蓮華座といえば、極楽浄土の蓮華座の上に生まれ変わることを「蓮華往生」といい、共に同じ蓮華の上に生まれ変わって身を託すことを「一蓮托生」といいます。一方、せっかくの仏像も、蓮華の台座がなければ威厳がないという「台無し」という言葉もあります。

 

 私たちも、平素から精進を重ね、そのときはぜひ蓮華往生といきたいですね。・・・

 

 今日はお盆迎え火の日、灯りをともしてご先祖さまを自宅にお迎えする日である。そういえば、花屋の店先には平素の何倍もの菊の束が準備され、スーパーのレジ前には線香やろうそくが山のように陳列されていた。

 

 最近は、関東でも月遅れでお盆をお祀りする家庭が多くなってきたが、今回のコロナ禍は夏のお盆の帰省にどのような影響を与えるのだろう。