その後のメジロ

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[風を感じ、ときを想う日記](975)7/16

その後のメジロ

 

 メジロの抱卵について、エッセーに書いたのは10日前だった。しかし、その後どうなったか、書いた本人にも状況はまったく掴めていない。そこは屋根の軒先より高く、ハナミズキの葉っぱに何重にも覆われたところである。おまけに、雨の日が多く、じっくり観察できる気象条件にもなかった。

 

 10日前には、親鳥が巣に座っていたのがちらりと見えた。どうみても、巣作りを終え、卵を抱いているようだった。すでに、その数日前からそんな状況だったので、抱卵期間の11日間はぼつぼつ満了になるころである。しかし、そこで雛が誕生し、親鳥が餌を運んでいるようにはみえなかった。

 

 今日は、薄曇りながらさわやかな朝を迎えた。久し振りに雨の心配もなさそうだ。そう思って庭の方に目をやると、ちょうどその時、あの緑色の小鳥が高速で飛来してきた。と同時に、もう一羽がその葉っぱの陰から飛び去っていった。やっぱりいたのだ。その二羽は、その後もそうした行動を繰り返していた。

 

 念のためにと、その巣をそっと覗いてみた。ただ一箇所、巣の見えるあの場所からである。確かに親鳥が一羽座っていた。そうした状況から、未だ雛は孵っていないようだ。しかし、もういくらなんでも生まれるころだろう。ここ数日が勝負になりそうだ。可愛い雛は何羽孵るのだろう。そのあと、この家族はどのように子育てをするのだろう。わくわく感は高まる一方である。