[風を感じ、ときを想う日記](942)1/18
一月の風
今月の「ゆうゆう通信」には、巻頭の挨拶として次のような小文を載せた。
・・・さあ、新しい十二支の始まりです。ところで、なんで鼠が一番先に出てくるのでしょう。
むかし、えとの動物は、神様の家の前に着いた順番に決めることになりまた。牛は鈍いので真っ先に出かけ、予定どおり一番に着きました。ところが、神様が門を開けようとした瞬間、牛の角の後ろに隠れていた鼠が飛び出し一着を横取りしてしまいました。
猫は、集合日を忘れたので鼠に聞いたところ、嘘を教えられて参加できませんでした。以来、猫は鼠を目の敵にする一方、顔を洗っては反省を繰り返すようになったそうです。
今年は、十二支の新しいサイクルの元年にあたるとともに、東京オリンピックの開催年でもあります。私たちも元気に、それらの行方を見届けようではありませんか。・・・
この記事は、先に書き上げた1月1日付のエッセー541「子年」と一部重複する。同じ人物が同じようなことを書くのだから当然といえば当然である。実は、あのエッセーは、この記事の原稿でもあったのだ。元旦に、その年の干支について書き始めたのは卯年からで、今年で通算10作目になる。