一月の風

イメージ 1

[風を感じ、ときを想う日](833)1/20
一月の風

 今月の「ゆうゆう通信」には、巻頭の挨拶として次のような小文を載せた。
 
 ・・・今年は「戌(いぬ)」年、イメージキャラクターの動物でいうと「犬」年ということになります。十二支の順番では11番目に当たります。元は10番目でしたが、9番目の猿と仲が悪かったため、鶏が仲に入って両者をトリもったという逸話もあります。

 戌の本来の読みは「じゅつ」で、農作物を刈り取り、ひとまとめに括ることをいいます。また、戌は「滅」をも意味し、草木が枯れる状態を指しています。それでも、「新たな芽吹きは、葉が枯れ落ちるときに始まる」と前向きに捉えるべきではないでしょうか。

 今年主役を勤める犬は、安産の象徴でもあります。少子化で先行きが心配な日本ですが、犬年を機に多産の気運が芽吹き、元気な子供たちが増えることを期待したいものです。・・・

 人間社会は、犬の手伝いなしには成り立ちそうにない。麻薬探知犬、警察犬、災害救助犬盲導犬聴導犬介助犬、牧畜犬、猟犬、害獣駆除犬などなど、人間の立派なパートナーである。とても“安産祈願”のレベルではない。

 それにひきかえ、同じペットでも、猫はぜいぜい和歌山電鉄の貴志駅会津鉄道芦ノ牧温泉駅など、ローカル鉄道の飾り物の駅長くらいである。