障子の張り替え

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[風を感じ、ときを想う日記](935)11/21

障子の張り替え


 障子を5年ぶりに張り替えた。近年では、紙が丈夫になる一方、小さい子供もいないので、破れるという心配がない。ただ、知らない間に少しずつ黄ばんでくるだけである。張り替えたのは、それが気になりだしたということと、“ぼつぼつ頃合いではなかろうか”などと思うようになったためである。


 和室は2間。それぞれが角部屋なので、両サイドに窓があることから、障子の数は計8枚になる。加えて、小窓が2つあるので、小さい障子も4枚ある。張り替えるとしたら一気にやりたい。さいわい、好天が続いているので作業もはかどるはずである。それでも、結局は2回に分けて1間分ずつ張り替えた。


 障子の、紙が貼られている面を下にして、庭に用意した台の上に置く。汲んできた水を、それぞれの枠の中に溜まるようたっぷりとかける。これは、紙が剥がれやすくするためと、桟のアクを抜くためである。ただ、水を溜めたままにしておくと、建具そのものが狂ってしまうのでほどほどにしておく必要がある。


 しっかりと乾かした桟に糊を筋状に塗り、その上に大きな巻き紙を伸ばして一枚分を一気に貼る。両サイドをテープで留めて糊が乾くのを待つ。乾いたら、四方の余った部分をカッターで切り取る。仕上げに、霧吹きで十分湿らせてやれば、パンパンに張り詰めた真っ白い障子の出来上がりである。


 これで、来年の子年は、例年にない明るいお正月が迎えられそうだ。