落ち葉かき

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[風を感じ、ときを想う日記](409)12/21
落ち葉かき

 最後まで頑張っていた梅の葉っぱが残り数枚になった。幹をゆすって、それらに最後の引導を渡してやった。この冬、落ち葉となって庭の邪魔者となるのは、彼らが最後となるはずである。

 昨日の月曜日、最高気温は18度まで上がった。陽だまりにいれば、上着など邪魔になる暖かさである。おそらく、“暖かい”という形容詞が使われる今年最後の日になるであろう。そんな陽だまりで、セーターまで脱ぎすてて今年最後の落ち葉かきをした。

 落ち葉かきというとすぐ焼き芋を連想するが、いくら落ち葉が集まったからといって、住宅街ではたき火など許されるものではない。燃えるゴミとして、次の木曜日に玄関先に出して置かなければならない。

 “落ち葉かき”という言葉には、どこか前向きで豊かな響きがある。里山に積もった落ち葉はかき集められ、1年間寝かされたうえで堆肥として利用される。ところが、これを“落ち葉掃き”と呼ぶと、ゴミのイメージが強くなり、厄介もので嫌われものという扱いになってしまう。

 いくら役目を終えたからといっても、掃きすてられるのではなく、かき集められる立場で頑張っていきたいものだ。