ハクモクレンの開花

[風を感じ、ときを想う日記](1242)3/6

ハクモクレンの開花

 

 ハクモクレンが開花した。あの、白く輝く美しい姿を白日の下でカメラに収めたい。しかし、あいにくの曇り空で、お日様が出てくるのは3日後の土曜日になるそうだ。それまではとても待てそうにないので、とにかく無条件に撮りまくってくることにした。そのアングルも、下からだけでなく花心の見える上からも撮ってみたい。しかし、背の高い木なのでそこまでは叶いそうにない。

 

 最初は、県道の並木として整備されたところへ様子を見にいった。しかし、高台のためか、つぼみは大きくはなっているが全開にまでは至っていなかった。出直そうと坂道を下っていくと、民家の庭に植えられた大木が、満開直前になっているのが目にとまった。坂の途中からなので、上からの様子もばっちりと観察できる。欲をいえばちょっぴり遠くて、望遠にしても拡大しきれないことである。

 

 花のシーズンになると、このお宅の庭はひときわ輝いて見える。それを目当てに、わざわざ足を運んでくる人もいるはずだ。この屋の主人の話によると、毎年、庭師にきちんと整形してもらっているという。老木となったいま、枯れ枝も増え部分的にではあるが醜い部分も目立ちはじめている。それでも、季節限定ではあるが、近在の花の名所であることに変わりはない。

 

 白木蓮とはよくいったものだ。まさに、木に咲く白いハスの花である。一息ついたら、今度は水面から伸びるスイレンの開花を楽しみに待ちたい。