旭水会の最終総会

[風を感じ、ときを想う日記](1216)11/1

旭水会の最終総会

 

 昨日は、もとお世話になった会社の、“旭水会”という名のOB会の総会に出席した。コロナ騒動のため、2019年秋以来久し振りの集まりだった。ただ、参加人数は8名と極端に少なく、とても会合というような体裁ではなかった。

 

 この会は、現役時代にそれなりに活躍した人たちの集まりである。ただ、母体となる企業は、2000年代半ばに他の複数企業と経営統合したため、OB会の存立基盤は表面上消えてなくなっている。そんなことから、新規加入はなく会員数は減る一方だった。最盛期には100名以上だった会員数は、2015年には74名、コロナ直前の2019年には41名まで減っていた。そして、今回あらためて整理してみると、ついに32名にまで減り、その平均年齢は84歳となっていた。

 

 それでも、今回の会合は“総会”ということになっているので、議事は形どおり進められた。そして最後に、この総会をもって会を解散するとの議案が提示された。もちろん異存などあろうはずもなく、満場一致で解散は承認された。

 

 こうして、私の所属する“会”がまた一つ消えていった。寂しいかぎりである。しかし、命あるものは必ず滅びる運命にあることから、半端な形で放り出すのではなくこのようにきちんと整理することこそ大事なことではなかろうか。

 

 わが国では、あらゆる部門で劣化や停滞が心配されている。現況の再点検とこうした思い切った見切りが、再生にむけての切り札になるのではなかろうか。