処暑

[風を感じ、ときを想う日記](1132)8/23

処暑

 

 今日、そしてこれからの2週間は、二十四節気でいう「処暑」にあたる。解説の本を開いてみたら、厳しい暑さを越したころ。朝夕には涼しい風が吹き、心地よい虫の声が聞こえてくる。暑さが和らぎ、穀物が実りはじめる。台風の季節でもある。などと、解説の語句がずらりと並べられていた。

 

 セミの声も、その種類が少しずつ変ってきた。あれだけうるさかったクマゼミが減り、ツクツクボウシが幅を利かせるようになってきた。トンボだって、赤トンボへの代替わりが進んでいる。町内の人たちが交代で利用している緑の広場も、空中はすっかり赤トンボに占領されてしまった。

 

 たしかにここ数日、朝夕は多少涼しさが感じられるようになってきた。午前中は、エアコンがなくてもなんとか過ごせそうだ。そして、これから先の一週間の天気予報には、雲や傘のマークが多くお日様マークはほとんど見られない。これは、秋雨前線のはしりによるものだという。

 

 一方、南の海上では、台風が2個も北上を始めた。今回は、日本を避けるように左右に分かれて北上するので、本土への影響は心配しなくて済みそうだという。それでも、これから先、9月1日の二百十日、9月11日の二百二十日に向けて新たな襲来が心配される。朝夕の涼風にヤレヤレと、のんびり構えている場合ではないのかもしれない。