納車

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[風を感じ、ときを想う日記](298)9/20
納車

 前々から注文していた車がやっと入った。ピカピカに輝いている。新車特有のいい匂いもする。飛躍的な電子化に戸惑いながらも、シートに体を沈めるとちょっぴり偉くなったような気分にもなれる。

 それはともかく、車の納期という点ではいささか納得しかねている。こちらは、今の車の車検が11月なので、それに間に合えばいいと思っていた。一方のディーラーはなるべく早く納めたがっていた。交渉の結果、8月末の納車で決着した。ところが、納入は延び延びとなり、結局9月17日の引き渡しとなった。

 このメーカーは、「かんばん方式」に代表される生産システムをもって世界一にのし上がった。その基本理念では、必要なものを必要なとき必要なだけ揃えるという「ジャスト・イン・タイム」や、後工程の立場に立って製品を造るという「後工程はお客様」といった概念が重要な柱になっている。しかし、こうした考え方は、メーカーサイドの一方的な論理でしかなかったのかもしれない。

 急がないとはいったが、一旦そう決まると早く乗りたいのが人情である。納入が延びるたびに、イライラはどんどん募っていった。プリウスのような引っ張りだこの人気車種ではなかったはずなのに、大幅な減産で工程は空いているはずなのに・・・。それとも、デリバリーの単純ミスだったのだろうか。

 いずれにしても、メーカーの慢心から出たものでないことを、あわせて、政権交代で新車補助金の25万円が廃止にならないことを祈りたい。