カモの水中ショー

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[風を感じ、ときを想う日記](852)5/10
カモの水中ショー

 今日から愛鳥週間が始まる。それに先立ち、先日訪れた大船フラワーセンターでは、その鳥にまつわる面白い光景を見物することができた。そこの池で、カモがシンクロナイズドスイミングショウーを展開していたのだ。

 カモが、体の上半分を水中に突っ込み、逆立ちの格好で水草や藻を食べている。カモはもちろん水鳥だが、鵜飼いの鵜のように水中に完全に潜ることはできないらしい。どうやら、あまり深いところで餌をとるのは苦手なようだ。

 さいわい、ここの池の水深は浅いらしく、上半身を突っ込んだだけでクチバシが底に届くようだ。大きく息を吸い込むと、逆立ちの格好で一気に上半身を水中に突っ込む。水草を一口加えるとすぐ上がってくる。水面におしりを残し、脚をばたつかせている姿は、なんとも不格好で愛嬌たっぷりである。

 カモたちは、わが住宅地の中心を流れる白旗川にも親子づれでやってくる。そこで、餌をあさっているが、水深は数センチしかないので、首を少し突っ込むだけで簡単に餌にありつくことができる。水が少し汚れているかもしれないが、カモたちにとっては格好のエサ場のようだ。

 カモは、すぐそばで見物している人間を恐れる様子はない。信用されていると思えば、人間もそれに応えようとする。むしろそれを愛でようとさえする。鳥と人間の信頼関係の醸成こそ、愛鳥週間の基本理念のようだ。