[風を感じ、ときを想う日記](577)6/7
六月の光
今月の「ゆうゆう通信」には、巻頭の挨拶として次のような小文を載せた。
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6月というと、すぐあのじめじめした梅雨を連想します。これを、ジューン(June)と英語でいいなおしてみると、脳裏にはジューン・ブライド(June bride)という希望に満ちた幸せなイメージが浮かび上がってきます。
Juneはローマ神話の最高位の女神ユーノー(Juno)に由来するそうです。彼女は主神ユーピテル(Jupiter)の妃であり、6月を守護する神として結婚、出産を司るのだそうです。この月に結婚すれば、彼女のご加護が得られ、生涯幸せな結婚生活が送れるということです。
ものは考えよう。梅雨の過ごし方にも、陰陽の二通りがありそうです。
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今日は、久しぶりにお湿りに恵まれた。今年は5月29日に平年より10日も早く梅雨に入ったが、その途端「梅雨の中休み」となり、それ以降乾燥状態が続いていた。そういう意味では、今日のお湿りは「乾期の中休み」といえる。
一方、いまが乾期で一番過ごしやすいはずのヨーロッパでは大雨による水害が頻発しているという。あの美しいドナウ川も、牙をむいて人々に襲いかかっているそうだ。ここでも、偏西風の常と異なる蛇行が異常気象の原因だそうだ。
写真:ハンガリーのブダペストを流れる薄暮のドナウ川(2011年6月撮影)
[左手=王宮、クルーズ船、正面=くさり橋]