サザンカの施肥

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[風を感じ、ときを想う日記](331)2/6
サザンカの施肥

 サザンカの花がやっと終わった。私にとっては、きれいな花といえどもやはり“やっと終わった”である。とにかく、花のある間は掃除が大変なのだ。

 わが家では、垣根にサザンカを植えている。花より、その立ち姿、とくに常緑の葉っぱがそこに向いていると思ったからだ。たしかに、艶やかな葉っぱを一年中青々と茂らせ、わが家はもちろん近隣にも潤いをもたらしてくれる。初冬ともなれば赤い花をいっぱいにつけ、枯れ枝ばかりが目立つようになった街に彩りを添えてくれる。

 咲き始めのころは、みんながきれいだと目を見張る。ところが、いつまでも咲き続けていると、こんどは見ている方が飽きてくる。おまけに、咲き乱れて辺りに花びらを撒き散らすようになる。赤い花だけにそれが余計目立つ。掃いてもはいても、街は舞い散る花びらですぐ汚くなってしまう。

 最後は嫌われ者になってしまうサザンカだが、その役目を終えるとツバキへとバトンを託す。さすがに疲れた様子は隠せない。それでなくても、垣根は建物の軒下に近く、生存環境としてはあまり好ましくない。そこで、花が終わりに近づいたころ、慰労の気持をこめて肥料を多めに与えてやっている。

 今年も、根元の近くに穴を掘り、鶏糞と化学肥料を一つまみあて埋めてやった。これで、来年も“綺麗”と“汚い”のイタチゴッコが続けられることになりそうだ。