寒の入り

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[風を感じ、ときを想う日記](233)1/5
寒の入り

 暮れの27日に帰省し、施設でお世話になっている母を見舞った。実家では、例年どおり一人で大晦日を迎えた。紅白では、秋元順子の歌に共感し、氷川きよしの涙にもらい泣きした。そして、元旦にはわが家にUターンした。当初は2日に帰るつもりだったが、安い便の空きがなく一日繰り上げることにした。

 2日は、娘の家族が来てくれて一気ににぎやかになった。高齢のミニチュアダックスも大はしゃぎで出迎えた。翌3日は、6人みんなで箱根大学駅伝の応援に出かけた。東洋大学早稲田大学のトップ争いは、復路の中間点まで来てなお熾烈を極めていた。夕食後、娘の家族を見送ってみると、家の中は大穴があいたようになった。それでも、わが家の年末年始の行事はこれで一段落である。

 ところで、今日とこれからの半月間は、二十四節気でいう「小寒」にあたる。これから「立春」までの1ヵ月間が1年で一番寒い時期である。この間のことを「寒の内」といい、その最初の日である今日を「寒の入り」、最後の日を「寒明け」と呼ぶ。柔道や剣道などの武道の寒稽古は、この時期に行われるのが通例である。また、日本酒や味噌の仕込みもこのころが最適だといわれている。

 実は、わが家にはあと一つ、新年の大切な行事が残っている。寒川神社への初詣である。例年、参拝客が少なくなるころを見計らってお参りすることにしている。今年も、寒の内でも比較的暖かい日を選んで出かけるつもりである。

※写真は、3選手の競り合い風景