七草の節句

イメージ 1

[風を感じ、ときを想う日記](234)1/7
七草の節句

 今日1月7日は、五節句の一つ、人日の節句である。この節句には、お祝いとして七草粥を食べることから七草の節句ともいわれる。七草とは、せり(芹)、なずな(ぺんぺん草)、ごぎょう(ははこぐさ)、はこべら(はこべ)、ほとけのざ(こおにたびらこ)、すずな(かぶ)それにすずしろ(大根)の7種類である。

 七草は、前夜のうちにまな板の上で叩いて細かく刻んでおく。このとき、鳥追い歌に由来する囃し歌を歌うのが習わしだそうだ。歌詞は、「七草なずな、唐土の鳥が、日本の土地に、渡らぬ先に、・・」などというものだったという。

 囃し歌の文句は地方によって多少異なるが、大陸からやってくる害鳥を、日本に着く前に海に落としてしまおうということのようだ。「ツバメが来る前に、早く起きて食べてなさい」。七草の朝、母からよくこんなことをいわれていたが、これは囃し歌の内容が誤って伝えられたものではなかろうか。

 昨日まで、スーパーには七草粥の材料がたくさん並べられていたが、手を出す人はほとんどいなかった。わが家も、今朝のメニューはいつもの洋風であった。トースト、牛乳、ヨーグルト、それにリンゴが半分。こう並べてみるとそれなりに豪勢に見えるが、年齢と栄養バランスを考えての選択である。コストも手間も、七草粥の半分以下のはずである。