師走の朗報

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[風を感じ、ときを想う日記](880)12/2
師走の朗報

 11月最後の日、NHKニュースナインはふる里、周防大島町の断水が一部仮復旧したと伝えていた。その画面には、親戚のおばさんまで顔を出していた。なんの応援もできないまま、罪悪感さえ味わい続けていただけに、涙がこぼれそうなほど嬉しかった。これで胸の痛みもずいぶんと和らいだ。

 師走に入った2日目、朝刊には「周防大島の断水解消・・船の衝突から40日」という記事が載った。県などが橋の補強と、仮設水道管の敷設工事を進めた結果、11月28日から順次送水が始まった。そして、12月1日には全域で断水が解消したという。住民の皆さんの喜びはひとしおではなかろうか。

 水が思うように使えない日常生活は大変だったと思う。炊事、洗濯、風呂、トイレ、全てに大きな制約を受けていたはずだ。給水車が来れば、空タンクを持ってそこまで走り、重くなったそれを今度は自宅まで運ばなければならない。高齢者が大半となったいま、心身ともに疲れ果てていたのではなかろうか。

 この間、特産のみかんの出荷に重大な支障をきたし、みかん狩り目当ての観光客は激減するなど、地域経済に大きな打撃を受けた。例年なら、民泊の中高生の団体が押しかけるころだがそれも止まってしまった。県は、総額1億5千万円の支援プランで復興を後押し、損害賠償交渉でも強力な応援体制を取るという。

 町民の皆さんの生活が、一日も早く正常に戻ることを期待したい。