十一月の風

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[風を感じ、ときを想う日記](823)11/21
十一月の風

 今月の「ゆうゆう通信」には、巻頭の挨拶として次のような小文を載せた。

 ・・・今年11月の酉の日は、6日、18日、そして30日の3回あります。酉の日というと酉の市ですが、元は日本武尊が東征の折、鷲宮神社で戦勝を祈願し、凱旋の際は大鷲神社で戦勝を祝したことに由来します。その時、社前には武具の熊手が立てかけてありました。その凱旋した日も、日本武尊が亡くなった日も奇しくもこの月の酉の日だったそうです。

 11月の酉の日に、鷲や鳥のつく神社で縁起物の熊手の市が開かれるようになったのはこんな伝説に由来するようです。11月に酉の日が3回ある年は火事が多いといわれています。この年は活気がありすぎて、火勢まで強まるのではと警戒したためのようです。今年はその三の酉まであります。活気を取り入れる一方、火の元にはくれぐれも注意しましょう。・・・

 ところで、十一月の声を聞くと同時に、お天気のほうは安定してきた。その一方、日はどんどん短くなり、寒さも日増しに厳しくなってきた。旧暦十月のことを小春と呼び、よく晴れ渡った日のぽかぽか陽気を小春日和というそうだ。

 今朝の厳しい冷え込みと打って変わって、十時を過ぎる辺りから正に小春日和の様相を呈してきた。名残の紅葉は鮮やかに輝き、足下の菊も“参った”といわんばかりの見事な色合いである。