’17 十五夜

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[風を感じ、ときを想う日記](815)10/5
’17 十五夜

 昨夜は十五夜中秋の名月のはずだった。しかし、空は厚い雲に覆われ、それを楽しむことはできなかった。ただ、昨日は旧暦の十五日だが、月齢における「望」は6日の午前3時40分となっており、完全な満月には至っていなかったと思われる。そんなことから、今夜の方がより満月に近いので、いま掛かっている雲さえ晴れ上がればもっと素晴らしい名月が楽しめるはずである。

 ところで、昨夜は白旗神社の境内で行われた「邦楽の夕べ」を鑑賞させてもらった。十五夜に、月光の下で開かれる琴と尺八、それにパーカッションを加えた邦楽の野外コンサートである。年一回、今年で十回目を迎えた。琴は馬場信子さん、尺八は善養寺恵介さん、そしてパーカッションはよしうらけんじさんというそうそうたるメンバーである。

 三人の合奏はもとより、個々の掛け合いや独奏など多彩なパフォーマンスが披露された。曲目も伝統的な名曲から童謡まで、幅広く聴衆を楽しませてくれた。十五夜の名月を楽しむことはできなかったが、雲に覆われ闇が深かった分、奏でられる名曲は透明度を増して私たちの心に深く突き刺さってきた。

 いま午後8時を過ぎ、夕方から何度も外に出ては月を探しているが、わずかに明るさが漏れてくる程度でとても月を愛でる状況には至っていない。

 こうなれば、来月初めの十三夜を楽しみに待つことしかできないようだ。