梅・超不作

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[風を感じ、ときを想う日記](751)6/9
梅・超不作

 超不作といえば凶作という意味だが、「凶」という字は縁起が悪そうなので、できれば使いたくなかった。そこで、タイトルからだけでも外すことにした。

 昨日、庭の梅の収穫を行った。もちろん、超不作だった。素人が手掛けるのだから波が多いのは当たり前だが、その中でも史上最低である。ちなみに近年の作柄をみると、昨年が中豊作の13キロ、一昨年が超不作の3.5キロ、一昨々年が大豊作の27.7キロ、その前の年が不作の5キロという具合である。

 実は、一昨々日、郷里にある実家の敷地の草取りをしてきたばかりだった。それなりの面積があり、不慣れな仕事だったので、今もって動くたびに足腰は筋肉痛で悲鳴を上げている。そんな肉体的に一番厳しい時期に、高い所に上って取り入れしたのだから、その苦しみは推して知るべしである。

 木に生っている梅の実をみると黄色く色づき、ジャムにするにも一刻の猶予もできない。晴れ間はこの日しかないという。仕方なく木に上った。しかし何が幸いするかわからない。実は2.9キロしか生っていなかったのだ。収穫はすぐに終わってしまった。がっかりするやら、安堵の胸をなでおろすやら。

 家内は、さっそくジャム作りに取り掛かった。例年より熟成が進んでいたので、ジャムの材料としては適材に近いものだった。おまけに、調理はしやすく量も少なかったので、作業はあっという間に終わってしまったようだ。