白旗神社のこいのぼり

イメージ 1

イメージ 2

[風を感じ、ときを想う日記](746)5/4
白旗神社のこいのぼり

 昨日の憲法記念日のことである。天気予報によると、西日本から寒冷前線が近付いているという。地震で打ちのめされた熊本をさらに痛めつけ、近畿、東海を荒らしながら関東へと向かうという。事実、お昼を過ぎたあたりから風がいっそう強くなり、空模様はだんだん怪しくなってきた。

 そういえば、この日もこいのぼりのことがテレビで取り上げられていた。最近は広い庭を持つ家が少なくなり、マンションの室内に飾ることが多いという。こいのぼりは空高く泳いでこそはじめてその真価を発揮する。室内に、だらりと垂れ下がったこいのぼりなど全く価値がないといっていい。

 そうだ、風が強くなるなら、白旗神社に掲揚されているこいのぼりが元気を取り戻しているはずだ。薫風を腹いっぱい吸い込んで、勢いよく泳いでいる姿をぜひ見たいものだ。昼食を済ませると、さっそく出かけていった。

 神社の境内では、100匹は揃っているというこいのぼりが元気よく泳いでいた。赤い妃鯉に黒い真鯉、大きいものから小さいものまで、入り乱れるように泳ぎまわっている。なかには、金太郎が鯉の背中につかまって急流を上っている絵柄もある。こいのぼりの下では子供たちがはしゃぎまわっていた。

 このような光景を見るにつけ、子供の健やかな成長を願う親心がひしひしと伝わってくる。それらを眺めているうちに、こちらもいっそう元気が出てきた。