九月の光

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[風を感じ、ときを想う日記](714)9/11
九月の光

 今月の「ゆうゆう通信」には、巻頭の挨拶として次のような小文を載せた。

 ・・・立春から数えて210日目は、とくに二百十日と呼ばれています。台風襲来の確率が最も高い日とされ、それへの備えと注意を促すためだといわれています。その暴風を鎮め、五穀豊穣を祈るお祭りの一つに、北陸の八尾に古くから伝わる「おわら風の盆」があります。

 直木賞作家の高橋治さんは、それを舞台にした「風の盆恋歌」という悲恋小説を残しました。また、この小説をもとに作られた同名の歌は、石川さゆりさんがヒットさせました。

 残暑が厳しく、そのうえ暴風が吹き荒れるこの9月前半は、私たちにとってはことのほか厳しい季節です。今夏も猛暑を元気に乗り切ったのですから、艶やかな小説や美しい歌で心に潤いをもたせ、間もなくやってくる敬老の日を笑顔で迎えようではありませんか。・・・

 今年の二百十日は平穏に過ぎて行った。やれやれと思っていたら、天の神様はそう簡単には見逃してくれなかった。今日の二百二十日を前に、台風17号と18号が力を合わせて本気で私たちをいじめにかかったのだ。

 今までに経験したことのないような・・というフレーズがごく普通に使われるようになってしまったが、もう二度と遭遇したくない経験である。