三月の風

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[風を感じ、ときを想う日記](683)3/12
三月の風

 今月の「ゆうゆう通信」には、巻頭の挨拶として次のような小文を載せた。

 ・・・“旧友は忘れていくものなのだろうか、古き昔も心から消え果てるものなのだろうか。我らは互いに杯を手にし、いままさに、古き昔のため、親愛のこの一杯を飲まんとしている”。

 これは、「オールド・ラング・サイン」というスコットランド民謡の日本語訳の一部です。日本では「蛍の光」の原曲として知られ、卒業式などでは必ず演奏されています。いま評判の、NHKの朝ドラ「マッサン」では、同地方出身のエリーさんにちなんで準主題曲としても扱われています。

 ちょうどいま、卒業式シーズンを迎えたところですが、蛍の光は別れを悲しむためではなく、次のステップに向かう人への応援歌と考えるべきでしょう。この美しいメロディーを、私たちも次の飛躍に向けて口ずさんでみてはどうでしょう。・・・ 
 
 3月は、長い冬を脱し、本格的な春に向かう過渡期にあたっている。お天気は安定せず、日替わりで晴れ、曇り、雨、そして雷や雪を伴った嵐までやってくる。次の安定を得るための、産みの苦しみといっていいかもしれない。
 
 人の過渡期も決して安穏ではないはずだ。深い反省と強い決意があってこそ、その向うに新しいステージが開けてくるのではなかろうか。

写真:引地川親水公園の河津桜・・まだ幼木だが、10年後が楽しみだ・・・。