第130回大島郡人会

イメージ 1

[風を感じ、ときを想う日記](610)11/20
第130回大島郡人会

 第130回目の節目となる東京大島郡人会年次総会が、東京・目白の椿山荘で開かれた。開催回数を額面通りに読めば、発足は明治16年ということになる。しかし、町の歴史資料によれば、第1回目が開かれたのは1902年、明治35年の11月3日とあるので、年数からいえば111年目ということになる。この数字の差は、発足当初のころ年2回開催されたこともあったためのようだ。

 しかし、いずれにしても、大志を抱いて上京してきた先人達が、互いの絆を強めながら花の都で活躍したあかしでもあろう。島外に出て活躍したという点では、ハワイ移民も同じである。1885年、明治18年から1893年明治26年にかけて、大島から3,914人がハワイに渡っている。そのご縁で、1963年、昭和38年にはカウアイ島と姉妹島提携を結び、こちらは今年50周年を迎えた。

 今回、郡人会総会に参加したのは70名少々、このような会合ではちょうど手ごろな人数である。もちろん、在京はもとよりふる里からの要人も多数含まれている。ふる里からは町長や町議会議長、在京の要人としては外務副大臣農林水産大臣令夫人もはせ参じてくださった。何とも心強い限りではある。

 ふる里から島外に出て、同郷人同志、絆を強めながら活躍してきた伝統がいまも脈々と受け継がれている。111年にわたって築かれてきた伝統と絆が、ふる里の発展と国の繁栄に少しでも役立てればこれにすぐる喜びはない。