九月の光・TOKYOへの光

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[風を感じ、ときを想う日記](592)9/8
九月の光・TOKYOへの光

 今月の「ゆうゆう通信」には、巻頭の挨拶として次のような小文を載せた。

     ◇    ◇    ◇

 梅雨が早々に開けてしまった今年の夏は、暑さもひとしおでした。その酷暑も、やっと峠を越えたようです。これからは、少しは楽になれるでしょう。

 ところで、あの徳川家康は、「人生とは、重い荷物を背負って坂道を登っていくようなものだ」といったとか。この言葉を裏返せば、人生は上り坂だけで峠などなく、まして下り坂など存在しないということになります。それでも、上り坂には苦しみだけでなく、それと同じだけの楽しみもありそうです。

 もし、私たちが歩いてきた長い上り坂の、さらにそのはるか先に峠があるとしたら、頂上で待っているのは「ぽっくり寺」であってほしいものです。

     ◇    ◇    ◇

 ところで、今朝は5時ちょっとすぎに目が覚めた。前夜から、オリンピック開催都市決定のことがずっと気になっていたからだ。すぐテレビをつけた。しかし、まだ決着がついた様子はなかった。なんとなくいらいらして待った。

 やがて、ステージ中央で待機しているIOCのロゲ会長のもとに大きな封筒が届けられた。おもむろに開く。おさめられているカードをひっくり返し、TOKYOと宣言した。熱いものがどっとこみ上げてきた。