かむろ会’13

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[風を感じ、ときを想う日記](576)6/3
かむろ会’13

 昨日は、四谷で東京かむろ会という同郷人の会合があった。郷里の同じ町にある沖家室島の出身で、関東に在住する人たちの集まりである。私は、近隣出身のよしみでゲストとして招かれた。おかげで望郷の念にどっぷりと浸れ、心休まる楽しいひと時を過ごすことができた。

 会場にはマイクがセットされていたが、実際にはそんなものは必要ない人数だった。たった2年前には40人が、その前年には60人が参加していたことを想えば隔世の感がある。メンバーの高齢化が進み、その意思があっても出席できない人が多くなってきたためのようだ。

 一方の供給母体である郷里の沖家室島の人口は、最盛期の3,000人超から20分の1以下の150人前後まで落ち込んでいるという。これでは、若い会員の新規供給など望むべくもない相談である。

 ところで、このかむろ会という親睦組織は、全国各地はもとよりハワイにもあったが、こちらはとうとう解散に追い込まれてしまったそうだ。移民の一世・二世がいなくなり、まったく新しい世代になって、日本的心情を柱とする同郷人の会そのものの存在が理解されなくなってきたためだという。

 こうした傾向は、急激な人口減少が危惧される日本の将来を示唆しているようでもある。あれこれ心配する前に、方向転換を模索する時がきているようだ。