母の法要

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[風を感じ、ときを想う日記](485)1/10
母の法要

 私の母は、昨年の七草の日に父の元へと旅立っていった。その母の、一周忌の法要を、ちょうど1年後の1月7日に実家で執り行った。

 私のふる里では、一周忌の法要は、葬儀でお世話になった親類縁者を自宅に招いて行う。法要では、僧侶の読経と法話、参会者の焼香、それに遺族の挨拶などが行われる。その後、集まった人たちで故人をしのびながら会食をする。最近では、参会者や費用を大幅に絞りこむなど簡素化の傾向にある。

 法要に参会してくれたのは、事前に案内をしておいた実家の近くに住む親戚の人10人である。約束どおり、10時に菩提寺のお坊さんが来てくれた。実家の仏壇の前で、お坊さんが読経をし、参会者全員が焼香をした。この儀式は、近所の共同墓地にあるわが家のお墓と、さらには菩提寺でも続けられた。

 法要を終えた参会者たちは、菩提寺を辞したのち、あらかじめ予約してあったすし店に移った。もうすぐお昼になるところだった。ここで、みんなで会食をしながら思い出話をして母を偲んだ。

 母は晩年、老人保健施設に続いて特別養護老人ホームでもお世話になった。本来なら、母のことは長男である私が直接面倒を見るべきだったかもしれないが、いろいろな事情でそれはかなわなかった。今回は、そんなお詫びの気持ちも込めた法要となった。