台風とヒガンバナ

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[風を感じ、ときを想う日記](460)9/22
台風とヒガンバナ

 秋分の日をはさむ一週はお彼岸でもある。お天気のいい日には、この頃地中から突然現れるヒガンバナを見に行こうと思っていた。

 ところが、お天気はだんだん悪い方に傾き、とうとう台風の本体がやってきた。日本では、二百十日や二百二十日に大風が吹くと言い伝えられてきたが、今回の台風は十日も遅れて二百三十日になってやってきた。そういえばこの台風、沖縄周辺でずいぶん道草を食っていたようだ。

 首都圏ではすべての乗物がストップし、またまた帰宅難民が出た。もっとも、あわてて帰った人たちが中心で、じっくりと嵐の通り過ぎるのを待っていた人たちにはそれほどの影響はなかったようだ。

 一夜明けて家の周辺を見て回ったら、台風の置きみやげで一面葉っぱの山になっていた。今日は気温も上がり、真夏並みの暑さになるというので、涼しいうちから片づけを始めた。それでも、湿度が高かったこともあって、額から汗が滴り落ち、作業には1時間以上もかかってしまった。

 ふと見上げると、昨日まできれいに咲いていたサルスベリのピンクの花がすっかりなくなっていた。高いところにあるので風あたりも一段と強かったのだろうが、平地でも吹きさらしのところは影響が強いはずだ。

 小出川の土手一面に咲くヒガンバナが心配である。

写真:一昨年の小出川ヒガンバナ