茶葉の放射性物質

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[風を感じ、ときを想う日記](439)5/15
茶葉の放射性物質

 神奈川県西部の足柄地方で産出された茶葉から、規制値の500を超える550~570ベクレルの放射性セシウムが検出されたそうだ。13日現在、茶葉を生産する同県内16市町村のうち、6市町村で規制値を超えたことになるという。

 新聞の解説記事によると、「セシウムストロンチウム半減期が約30年と長いため、食べものなどを通じて体内に取り込まないよう気をつける必要がある。これらは体内で骨や筋肉の成分として蓄積しやすい性質を持っているが、セシウムは100日ほどで排出され半減する」ということだ。

 足柄地方は福島原発から約300キロ離れており、事故の影響が極めて広範囲に及んでいることをあらためて認識させられる。風向きによってその影響は大きく異なるが、足柄より近くにある埼玉県の狭山地方が影響を受けていることは間違いあるまい。足柄のすぐ隣は静岡県である。箱根という関所はあるが、セシウムがそこまで飛んでいっていないという保証はどこにもない。

 ちなみに、茶葉産地のベスト5は、静岡県44%、鹿児島県22%、三重県7%、京都府5%、福岡県4%、と静岡県が圧倒的な占有率を占めている。その影響は神奈川県の0.1%強や埼玉県の1.1%とは比較にならない規模である。

 これからは、お茶を飲むにも不自由な思いをしなければならないときがやってくるのだろうか。