[風を感じ、ときを想う日記](410)12/25
流転の英会話教室
いずれそうなるだろうとは思っていたが、ついに終わりを迎えるときがやって来た。5年近くお世話になった英会話教室が昨日で閉鎖された。個人でやっていたので、限界があるのは当然のことだ。
5年前、年金問題で社会保険事務所にあったカルチャー教室が閉鎖された。その英会話教室に通っていた私たちは突然放り出されることになった。そのとき噂を聞いたのがイギリス人教師のことである。彼は1930年代半ば生まれのイギリス人、日本人の奥さんと2人で近所の団地に住んでいる。
彼は、それまでも集会所などを借りて英会話教室を続けていた。そこに新たなクラスを設けて私たちを受け入れてくれた。リタイア後の仕事なので月謝も安くしてくれた。さすがイギリス人だけあってまじめだった。私たちのつたない英作文まで、毎週きちんと添削してくれた。
彼には、ロシア系の前妻との間に2人の子供がおり、それぞれ所帯を持ってオーストラリアに住んでいる。彼は、夏には毎年2カ月近くもそこに遊びに行っていたが、その縁もあって老後はキャンベラで静かに過ごしたいという。
また流浪の身となった私たちは、近所の小規模な英会話教室と交渉し、ほぼ同じ条件で新たな5人の教室を立ち上げることになった。
ご夫妻の成田出発は1月20日、私たちの再出発は正月7日の予定である。