涙雨の長い一日

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[風を感じ、ときを想う日記](400)11/16
涙雨の長い一日

 昨日は、早起きしてバスツアーに参加した。茨城県北部の紅葉と滝を巡る人気のツアーだ。訪問先は、花貫渓谷、袋田の滝、それに竜神大吊橋である。朝のうち晴れていたが、午後の肝心なところでは冷たい雨にたたられた。

 花貫渓谷は高萩市の郊外にある紅葉の名所、規模はそれほど大きくはないが、美しい渓谷に紅葉がちょうど見ごろだった。袋田の滝は、折に触れテレビにも登場する人気抜群の四段の滝である。竜神大吊橋は、竜神ダムの真上100メートルにかかる長さ375メートル、歩道橋としては日本一の大吊橋である。

 渋滞を抜け、やっとわが家にたどりついたのは夜10時少し前だった。NHKニュースの最後の部分になんとか間に合った。作詞家の星野哲郎さんが亡くなられ、横綱白鵬は起勢の里に敗れて連勝が63で途絶えたと伝えていた。

 星野さんは故郷を代表する有名人である。在京の郡人会や町人会とも深いつながりがある。私のところにもそれに関連するファックスやメールが届いていた。お通夜や葬儀には誰が参列するか、供花や弔電、あるいは香典はどうするか。固めなければならないことはたくさんあった。それでもなんとか日付が変わる前には、涙雨の長い一日を終えることができた。

 この日はそんなに日柄が悪かったのだろうか。星野哲郎さんのご逝去といい、白鵬の連勝ストップといい、残念なことが重なったものである。